枠のジャッジ

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ひとりで作り、ひとりで悩み、ひとりで動かし、ひとりで失敗する、を繰り返し、それでも生き抜く起業好き40代。

それは本当に短所か

 

自分が認める自分の欠点は
どうしてどうやって
いつから欠点になったのでしょうか。

欠点だと私達が認識するようなポイントは
多くの場合、

自制できる大人として
社会人として
集団で生きるものとして
人との協調性という面において
子供として、親として
相応しく無い、良くないと思われるポイントで
一定の枠組みにおいて
どこかでジャッジの下った結果ともいえます。

怒りっぽい
考え方が暗い、ネガティブ
感情を爆発させやすい
自分をコントロールできない
細かすぎる、こだわりが強すぎる
自己主張が強い
空気を読まない

などは、日本社会では良くないとされる傾向であり
よってこのジャッジに沿うとすると
そこでは欠点とされそです。

また親、子、夫、妻、友人などの枠組みにおいては
そこに関係する(関係していた)だれかのジャッジ
によって欠点と決定された事項も
また隠れています。

社会や集団の枠組みにおける基準であれ
昔の誰かのセリフであれ
我が身のある考え、行動傾向、癖、思考傾向を
即「欠点」だと判断するのは性急です。

その場でうまくやれなかったとして
それが本当に欠点、短所なのでしょうか。

 

枠組み内マジョリティ

怒りっぽいのが問題だとすれば
怒るべき時に怒れないのも
問題である状況もありえるでしょう。

社会人としてどうあるか、が
家庭人としてどうあるか、
よりも上位とされる社会は
世界では少数派でしょう。

大小問わず属するその集団内の枠組み内で
求められる基準によって変動する
曖昧で、窮屈な基準です。

集団内でうまくやっていくことを
上位の目的に据えれば、
その集団のマジョリティ(多数派)もしくは
その集団のボス(一見そうは見えなくても、ボス)
の基準からはずれることは
上手くやっていけないことを意味しますから
集団内では窮屈で、
見事欠点として見えます。

しかし集団内でうまくやっていくことを
最上位におかなければ
全く欠点とは思えないものも
きっとたくさんあるはずです。

 

フニャフニャした枠に都合が良い長所って

どの社会が良いという単純な比較論に
すり替えてもあまり意味がありません。

 

「どちらの社会が良いか」なんて「ジャッジの内容」
をここでは全く問題にしていません。

社会は、日本社会というより
むしろ、もっと身近な
生活で属している社会、
友人、恋人、家族、学校、職場等を
主に指しています。

自分が思い込んでいる欠点が
今いる集団の、家族の、恋人の求める
常識、良識、通念から
ただ単にはずれているというジャッジではないかどうか
考えてみる。

ジャッジからはずれている=欠点ではない
それどころか

ジャッジからはずれている=長所
になることも多々あります。

そして長所もまた同じ。

ジャッジは曖昧極まりないので
長所短所といった二元論では
掴みきれるはずもなく

1つの裏と表ではなく
フニャフニャとした枠の
なんとなく都合よく内側に収まるものか
そうではないものか、という程度です。

photo credit: Little via photopin (license)

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ただの性質の1つを
あなたの欠点は…という捉え方をされたならば

「勝手に欠点に変換するな!」

と怒っていい、本来怒ってしかるべきなのです。

「牛肉は美味しいけど高い」

まるで「高い」が欠点のようだけど
牛肉にしてみたら、人間の商取引で決定された
勝手な価格による基準で甚だ迷惑なものです。

「砂糖は甘くて美味しいけど身体に悪い」

身体に悪いのは人間が過剰摂取したらという
人間側の都合ですし、
甘くて美味しいと感じるという長所だって
人間とかアリ?側の味覚の勝手な都合です。

牛肉も砂糖も怒っていい(!?)はずです。

 

私にとって心地良いか

ジャッジがあるとしたら
自分にとって
どうなのか。

何を心地よいと感じ
どんな状態が自分にとって
自然な無理のない状態か
そこに収縮するように思います。

 

で、あれば他人のそれも同じなのでしょう。
自分にとって都合がよろしくないその人の性質も
自分枠にあてはまらなかっただけのこと。

大小様々な集団や個人の「枠」を
よく切れる刃物のようなジャッジととらえることが
なくなれば、

自分自身の選択として
ある集団に合わせるということが
出来るようになります。

枠があるのは知っているけど
自分には影響しないと知る
関係がないので、逆に入っていける
というのが
囚われない状態に思えます。