悩める強さ

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ひとりで作り、ひとりで悩み、ひとりで動かし、ひとりで失敗する、を繰り返し、それでも生き抜く起業好き40代。

解決ってなんだろう

心理学的知識は
自己理解を深めるためには
かえって邪魔なくらいである

真の自己理解は時間をかけて
感情を深く味わい、
ありありと実感していくこと
の繰り返し

とまぁ

それを前提としつつも、
やはり現在進行形の物事もできるかぎり
スムーズに行いたいし、

喫緊の課題も
一応の解決に向けていきたい
というのは当然です。

そもそもじゃあ、
解決ってなんでしょう。

 

悩みはなくせるのか

現在悩みを抱えている人は、
それをなくして、
悩みのない日常を、

つまり安定した自分を得たいわけです。

悩みに振り回されたくない。
悩みで頭の中がいっぱいの現在から
開放されたい。

だけど、

 

真の自己理解は…
というような論を持ち出されるし(汗)
物質的ではない、精神的な悩みを
スパッと消えさせるのは難しい
ということはもう、
そこそこ生きてきていれば分かる感じです。

 

悩めない状態から、悩める状態へ

とりあえず現在問題になっている
悩みを解決すれば
精神の安定が得られる。

それが解決と呼ぶのは、
あまり現実的ではありません。

悩みのない人生なんてないので
常に何かしらの悩みは浮上します。

自分のことではなくても、
家族のこと、子どものこと、
パートナーのこと、
友人のこと、
仕事のこと、
属しているグループのこと
なんであれ、
困った事態というのは常に起こりえます。

その度に、その悩みをなくさなければ
精神の安定が保てないと
ジタバタするその状態は、

それ自体が不安定です。

悩んでいるという自分の状態に
感情が悲鳴を上げている。

悲鳴に耐えられないという状態は
実は悩みに入ってさえいない
のかもしれません。

その感情がどこからきたのか
本当はどこで表出するものだったのか
いつからそこにいて、いつから無視してきたのか
どうして拾い上げなかったのか
そして本質的にそれは何なのか

といったところ
を悩めるようになると
うるさかった悲鳴は
耐えられる程度になってくる。

悩みがないから
安定するのではなく
悩んでなんぼ
悩めてなんぼ

いくらでも悩める
精神的体力のある状態。

悩みに立ち向かっていける
正面からどうどうと迎え受ける

その状態が、

本当に安定している状態
つまり、目指すべき状態

問題は解決しきらないけれど
なんとか収めて寛解となった状態

寛解状態を続けていて、
いつのまにか、いつの日かフト
ほぼ解決していたと
後から気づくことになる。

 

感情を、痛みを受け入れる

photo credit: Effet mer via photopin (license)

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安定して悩みを迎え入れる

そうなりたいと思うとき
ポイントはやっぱり
感情だと思います。

悩みを分解していくと
小さな、受け入れ難い
感情の粒たちであることが
多い。

 

 

 

なぜ受け入れ難いのか

どこで受け入れるなと学んだのか

その自分だけの
小さな感情の粒たちを受け入れる
度量、容量を増やすことが

悩める体力増量となると思えます。